病院の前を流れる飛騨川のせせらぎの音を聞きながら、自然の豊かさと季節の変化を楽しみ、人々の落ち着いた生活の態度を感じながらの日々です。
当院は、昭和56年1月に「下呂谷敷病院」として開設され、南飛騨地域の精神科病院として地域医療の一端を担ってきました。
平成23年に病院名称を「南ひだ せせらぎ病院と改め、また、30年の経過の中で建物の老朽化が進み、現在の標準的な精神科治療環境の不適合や耐震化の確保が課題となったため、平成24年4月には病院本館を新設しました。
病院本館は、鉄筋コンクリート造りの3階建てで、1階には飛騨川のせせらぎを望む待受けラウンジを持つ外来診療部門や多目的ホール、給食部門、事務・管理部門を配置しています。2階及び3階には、入院患者様の病室及びスタッフステーションを、東側・西側の2つのユニットを1つの病棟単位として配置し、小規模精神科病院ながら、さまざまな病状の患者様に対応できるようにしています。
2階は45床、3階は50床で、個室が多く4人床でも個人のスペースが確保できる配慮がなされています。川側には食堂・デイルームを配置し、入院患者様が下呂の街並みや川の流れをゆったりと眺めることができる心安らぐ空間としています。なお、浴室は当院専用源泉の「下呂温泉」を利用しています。
また、別棟には認知症治療病棟「ほほえみ」、精神科デイケア「かがやき」、グループホーム「きよたに」、「南ひだ心の相談センター」を配置しています。
病院の理念・基本方針の根底に流れるのは「つながり・関係性」です。患者様とのつながり、家族・地域の皆様とのつながりはもちろんのこと、当院創立者の谷敷隆先生を初めとして、多くの大先輩・先生から受け継いだもの、現在の生活・仕事の中での関係、そして次の世代へバトンを渡すことなど、「(さまざまな)つながり・関係性」を感じながら業務をこなすことが重要と考えています。
「『心を、そして人を真ん中に』さまざまなつながりのなかで、安全と信頼と尊重を」の理念のもと、安心で安全な医療サービスの提供に努め、患者様やご家族に喜んでいただくことをエネルギーにしながら、より一層地域の皆様に信頼される病院を目指します。
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